第106回薬剤師国家試験

◆ 問151

細胞膜受容体に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • グリシン受容体は、7回膜貫通型で、受容体の刺激によりアデニル酸シクラーゼを抑制する。
  • ATP P2X受容体は、イオンチャネル内蔵型で、ATPが結合すると細胞内にNaとCa2+が流入する。
  • ニコチン性アセチルコリン受容体は、Gタンパク質共役型で、アセチルコリンが結合すると、イノシトール代謝回転が促進される。
  • 上皮増殖因子(EGF)受容体は、1回膜貫通型で、活性化されるとチロシン残基の自己リン酸化が起こる。
  • アンジオテンシンⅡAT1受容体は、イオンチャネル内蔵型で、アンジオテンシンが結合すると細胞内に Clが流入する。

◆ 問151

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2、4


1 誤
グリシン受容体は、イオンチャネル内蔵型(4〜5回膜貫通型)受容体であり、グリシンが結合すると細胞内に Clが流入する。
2 正
ATP P2X受容体は、イオンチャネル内蔵型(4〜5回膜貫通型)受容体であり、ATPが結合すると細胞内にNaとCa2+が流入する。
3 誤
ニコチン性アセチルコリン受容体は、イオンチャネル内蔵型(4〜5回膜貫通型)受容体であり、アセチルコリンが結合すると、細胞内にNaが流入する。
4 正
上皮増殖因子(EGF)受容体は、チロシンキナーゼ内蔵型(1回膜貫通型)受容体で、活性化されるとチロシン残基の自己リン酸化が起こる。
5 誤
アンジオテンシンⅡAT1受容体は、Gタンパク質共役型(7回膜貫通型)で、アンジオテンシンが結合すると、イノシトール代謝回転が促進される。