第106回薬剤師国家試験

◆ 問165

高尿酸血症及び痛風の治療に用いられる薬物に関する記述のうち、正しいのは どれか。2つ選べ。
  • トピロキソスタットは、プリン骨格を有し、競合的にキサンチンオキシダーゼを阻害する。
  • ブコロームは、尿酸排泄促進作用と抗炎症作用を併せもつ。
  • クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム配合剤は、尿のpHを上昇させることで尿路結石の形成を抑制する。
  • ベンズブロマロンは、尿細管における尿酸の再吸収と分泌の両方を阻害することで、尿酸排泄を抑制する。
  • コルヒチンは、尿酸オキシダーゼを活性化することで、尿酸の分解を促進する。

◆ 問165

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2、3


1 誤

トピロキソスタットは、プリン骨格を有しておらず、非競合的にキサンチンオキシダーゼを阻害する。

2 正

3 正

クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム配合剤は、尿をアルカリ化し、尿路結石の形成を抑制する。

4 誤

ベンズブロマロンは、近位尿細管で尿酸トランスポーター(URAT1)を阻害し、尿酸の再吸収を抑制することで尿中への尿酸排泄を促進する。なお、ベンズブロマロンは、尿酸の分泌を阻害する作用を有していない。

5 誤

コルヒチンは、チューブリンと結合し、微小管の働きを阻害することでマクロファージおよび好中球の機能を抑制する。なお、尿酸オキシダーゼを活性化することで、尿酸の分解を促進する薬として、ラスブリカーゼがある。