第106回薬剤師国家試験

◆問202-203

地域医療支援病院として、住民に医療情報を提供するために健康フェアを開催することになった。勤務する薬剤師は、MRI(Magnetic Resonance Imaging) 検査に不安を持つ患者が多いと感じていたため、MRI 検査の原理と検査時の注意事項についてのリーフレットを作成することにした。

◆ 問202


◆ 問203

貼付剤を貼ったまま MRI 検査を受けても大丈夫かどうかという質問が多いため、リーフレット中に注意すべき製品を記載することにした。以下の経皮吸収型製剤のうち、貼付したままMRI検査を行うと貼付部位に火傷を起こす可能性が最も高いのはどれか。1つ選べ。
106回問202-203画像1

◆ 問202

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1、3


1 正
MRIは、高い磁場中で測定が行われるので、金属機器(心臓ペースメーカーや植込み式除細動器等)が発熱する、誤作動を起こすことがある。

2 誤
紫外線よりも波長が長い電磁波(ラジオ波)が身体に照射されるが、ラジオ波は非電離放射線であるため、被ばくに注意する必要はない。

3 正
MRIは、高い磁場中で測定が行われるので、金属を含む化粧品や刺青により火傷を起こす可能性がある。

4 誤
MRIでは、脳のような骨に覆われている組織の観察も可能である。

5 誤
ドップラー効果の原理を利用して心臓の動きを観察することができるのは、超音波測定法である。

◆ 問203

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:4


MRIは、高い磁場中で測定が行われるので、金属を含む貼付剤により火傷を起こす可能性がある。ニュープロ®パッチは、アルミニウムフィルムを含んでいるため、MRIを行うことで火傷を起こすことがある。