第106回薬剤師国家試験

◆ 問57

肝臓のタンパク質合成能の指標となるのはどれか。1つ選べ。
  • アルカリホスファターゼ(ALP)
  • コリンエステラーゼ(ChE)
  • クレアチンキナーゼ(CK)
  • γ–グルタミルトランスペプチダーゼ(γ–GTP)
  • 乳酸脱水素酵素(LDH)

◆ 問57

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2


1 誤
アルカリホスファターゼ(ALP)は、肝臓、骨、腸などに多く含まれている酵素であり、閉塞性黄疸、胆管炎、甲状腺機能亢進症、骨腫瘍、薬剤性肝障害で高値を示す。

2 正
コリンエステラーゼ(ChE)は、肝臓で合成されるタンパク質であり、肝臓のタンパク質合成能の指標となる。

3 誤
クレアチンキナーゼ(CK)は、主に骨格筋、心筋、平滑筋などに含まれている酵素であり、筋肉障害により高値を示す。

4 誤
γ–グルタミルトランスペプチダーゼ(γ–GTP)は、肝・胆道系の閉塞、アルコール性肝障害で高値を示す。

5 誤
乳酸脱水素酵素(LDH)は、体内の各組織に広く分布している酵素であり、心疾患、肝疾患、悪性腫瘍などで高値を示す。