第107回薬剤師国家試験
◆ 問110
図は、洞房結節細胞の自発性活動電位に対する自律神経の影響を示したものである。以下の記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
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点線から実線への変化は、主にノルアドレナリンのアドレナリンβ1受容体刺激によるものである。
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点線から実線への変化は、主にアセチルコリンのアセチルコリン M2受容体刺激によるものである。
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点線から実線への変化は、心拍数の減少を表している。
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閾値からの急速な脱分極(第0相)は、主に細胞内へのCa2+流入によるものである。
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閾値からの急速な脱分極(第0相)は、主に細胞外への Na+流出によるものである。
◆ 問110
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解:1、4
1 正
点線から実線への変化は、活動電位発生の間隔が短くなっていることから心拍数が増大していることを表している。洞房結節細胞のβ1受容体がノルアドレナリンにより刺激されると、脈拍数が増大することから、点線から実線への変化は、主にノルアドレナリンのアドレナリンβ1受容体刺激によるものと考えられる。
2 誤
アセチルコリンがアセチルコリンM2受容体を刺激すると、心機能が低下し、心拍数が減少するため、実線から点線に活動電位が変化する。
3 誤
解説1参照
4 正
洞房結節の細胞には、Na+チャネルが少ないため、洞房結節の膜電位の変化にはNa+ほとんど影響を与えない。なお、洞房結節における0相での変化は、L型Ca2+チャネルの開口による細胞内へのCa2+流入に起因する。
5 誤
解説4参照