第107回薬剤師国家試験

◆ 問113

 糖新生に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • 乳酸、脂肪酸、ロイシン、グルタミン酸などからグルコースを生合成する代謝経路である。
  • 主に骨格筋で起こる反応である。
  • 律速酵素であるホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ(PEPCK)は、ピルビン酸からホルホエノールピルビン酸を生成する。
  • 糖新生の中間体であるホスホエノールピルビン酸の生成には、GTPが必要である。
  • グルカゴン刺激により、PEPCK遺伝子の発現が亢進する。

◆ 問113

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:4、5


1 誤
 脂肪酸やロイシンなどのケト原性アミノ酸は、糖新生の基質にならない。なお、乳酸、グルタミン酸は糖新生の基質となる。

2 誤
 糖新生は主に肝臓、腎臓で行われる。

3 誤
 糖新生の律速酵素であるホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ(PEPCK)は、オキサロ酢酸からホルホエノールピルビン酸の生成に関わる。

4 正
 糖新生の中間体であるホスホエノールピルビン酸は、GTPを必要とするPEPCKによりオキサロ酢酸から生成する。

5 正
 グルカゴン刺激により、PEPCK遺伝子の発現が亢進し、オキサロ酢酸からホスホエノールピルビン酸の生合成が促進され糖新生が亢進する。