第107回薬剤師国家試験
◆ 問131
活性酸素に対する生体内の防御因子に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。-
スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)は、スーパーオキシドアニオンを水に変換する。
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銅(Cu)と亜鉛(Zn)を含むCu/Zn–SODは、ミトコンドリアに局在する。
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カタラーゼは、過酸化水素を酸素と水に変換する酵素で、活性中心にヘム鉄をもつ。
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グルタチオンペルオキシダーゼは、グルタチオン存在下で過酸化水素を水に還元する反応を触媒する。
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グルタチオンレダクターゼは、スーパーオキシドアニオンを過酸化水素と酸素に変換する。
◆ 問131
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解:3、4
1 誤
スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)は、スーパーオキシドアニオン(O2-)を過酸化水素(H2O2)と酸素(O2)に変換する酵素である。
2 誤
SODには金属が含まれており、含有する金属により生体内での局在性が異なる。銅(Cu)と亜鉛(Zn)を含むCu/Zn–SODは、細胞質に局在する。なお、マンガン(Mn)を含有するものは、Mn-SODはミトコンドリアに局在する。
3 正
カタラーゼは、活性中心にヘム鉄を有しており、過酸化水素を酸素と水に変換する酵素である。
4 正
グルタチオンペルオキシダーゼは、活性中心にセレンを有しており、グルタチオン存在下で過酸化水素を水に還元する反応を触媒する。
5 誤
グルタチオンレダクターゼは、NADPH存在下、酸化型グルタチオンを還元型グルタチオンに還元する酵素である。