第107回薬剤師国家試験

◆ 問137

in vitro遺伝毒性試験に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • 不定期DNA合成(UDS)試験は、哺乳類細胞を用いて化学物質による突然変異を評価する方法である。
  • マウスリンフォーマTK試験は、哺乳類細胞を用いて化学物質による生殖細胞遺伝毒性を評価する方法である。
  • Ames試験は、細菌を用いて化学物質による復帰突然変異を評価する方法である。
  • コメットアッセイは、哺乳類細胞を用いて化学物質によるDNA鎖の切断を評価する方法である。
  • 小核試験は、細菌を用いて化学物質の染色体異常誘発性を評価する方法である。

◆ 問137

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:3、4


1 誤
不定期DNA合成(UDS)試験は、哺乳類細胞を用いて化学物質によるDNA損傷性を評価する方法である。

2 誤
マウスリンフォーマTK試験は、マウスリンパ腫細胞を用いて化学物質による遺伝子突然変異を評価する方法である。

3 正
Ames試験は、ネズミチフス菌(Salmonella Typhimurium)のヒスチジン要求性変異株を用いて化学物質による復帰突然変異を評価する方法である。

4 正
コメットアッセイは、哺乳類細胞を用いて化学物質によるDNAの損傷をゲル電気泳動法により評価する方法である。

5 誤
小核試験は、染色体の構造異常により生じる小核を検出する試験であり、染色体異常誘発性を評価する方法である。