第107回薬剤師国家試験

◆ 問140

大気中の窒素酸化物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • 大気中の窒素酸化物は水分と反応して、酸性雨の原因となる。
  • サーマルNOxは、化石燃料中の窒素化合物の燃焼に由来する。
  • 大気中の窒素酸化物は、非メタン炭化水素と反応して、光化学オキシダントの原因となる。
  • 大気中へ排出される窒素酸化物は、大気汚染防止法により施設単位の排出基準に基づく規制(K値規制)が行われている。
  • 2010年度以降における二酸化窒素の大気環境基準の達成率は、一般環境大気測定局(一般局)、自動車排出がス測定局(自排局)のいずれにおいても約80%で推移している。

◆ 問140

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1、3


1 正
大気中の硫黄酸化物、窒素酸化物が水と反応すると酸性雨(pH5.6以下の雨)を生じる。

2 誤
サーマルNOxは、大気中の窒素の燃焼に由来する窒素酸化物である。なお、化石燃料中の窒素化合物の燃焼に由来する窒素酸化物は、ヒューエルNOxである。

3 正
光化学オキシダントは、大気中の窒素酸化物と非メタン炭化水素などが太陽光の照射(紫外線)により光化学反応を起こすことで二次的に生成する。

4 誤
大気汚染防止法により施設単位の排出基準に基づく規制(K値規制)が行われているのは、硫黄酸化物である。

5 誤
2010年度以降における二酸化窒素の大気環境基準の達成率は、一般環境大気測定局(一般局)、自動車排出がス測定局(自排局)のいずれにおいても約100%で推移している。