第107回薬剤師国家試験

◆ 問186

貧血の病態に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • 鉄欠乏性貧血では、血清フェリチン値が上昇する。
  • 巨赤芽球性貧血は、ビタミンB12や葉酸の欠乏により起こる。
  • 再生不良性貧血では、汎血球減少がみられる。
  • 自己免疫性溶血性貧血は、大球性貧血に分類される。
  • 腎性貧血では、エリスロポエチンの産生が亢進している。

◆ 問186

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2、3


1 誤
鉄欠乏性貧血は、貯蔵鉄である血清フェリチン値が低下する。

2 正
巨赤芽球性貧血は、骨髄中に巨赤芽球が出現する貧血であり、DNA合成に必要なビタミンB12、葉酸の欠乏により誘発される。

3 正
再生不良性貧血では、造血幹細胞の減少により赤血球、白血球、血小板が減少する汎血球減少症が認められる。

4 誤
自己免疫性溶血性貧血は、正球性貧血に分類される。

5 誤
腎性貧血では、赤血球の分化、増殖に関与するエリスロポエチンの産生が低下している。