第107回薬剤師国家試験

◆ 問190

メニエール病の病態と治療に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • ウイルス感染症である。
  • 反復性回転性めまいと耳鳴、難聴や耳閉感を併発することが多い。
  • イソソルビドは、外リンパ圧低下作用によりめまいを抑制する。
  • ペルフェナジンは、悪心・嘔吐を抑制する。
  • ベタヒスチンメシル酸塩は、外耳の血液循環を改善することによりめまいを抑制する。

◆ 問190

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2、4


1 誤
メニエール病は、内耳リンパ液の産生過剰、吸収障害により内耳の膜迷路の容積が増大することで反復性の回転性めまい、耳鳴り、難聴、耳閉塞感、聴力障害を呈する疾患である。

2 正
解説1参照

3 誤
イソソルビドは、内耳に貯留しているリンパ液を血液中に移行させることで内リンパ圧を低下させ、メニエール病によるめまいを改善する

4 正
ペルフェナジンは、フェノチアジン系薬物であり、延髄の嘔吐中枢においてドパミンD2受容体を遮断し、メニエール病に伴う悪心・嘔吐を抑制する。

5 誤
ベタヒスチンメシル酸塩は、内耳の血液循環を改善し、内リンパ水腫を除去することによりめまいを抑制する。