第107回薬剤師国家試験

◆ 問194

EBMの実践に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • 最初のプロセスは「問題解決のための情報収集」である。
  • 情報を効率的に収集するために、一次資料の調査から開始する。
  • PICO又はPECOと呼ばれる4つの要素(Patient、Intervention/Exposure、Comparison、Outcome)を用いて問題の定式化を行う。
  • 論文等に示された研究成果の正確度や再現性を確認することを、内的妥当性の評価という。
  • 割りつけられた治療を完遂できず脱落した者を除いた解析はITT(intention–to–treat)解析という。

◆ 問194

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:3、4


1 誤
EBMの最初のプロセスは、「患者の問題の定式化」であり、その後「問題解決のための情報収集」、「得られた情報の比較的吟味」、「情報の患者への適用」「これまでのプロセスの評価」と続く。

2 誤
情報の効率的に収集するためには、一次資料を検索することができるようにデータベース化された二次資料から行う。

3 正
PICO、PECOは問題を定式化するための手法である。

107回問194画像1

4 正:内的妥当性(研究内部の妥当性)の評価では、得られた情報が本当の正しいものであるか、信用できるものであるかを吟味する。なお、外的妥当性の評価では、得られた情報を目の前の患者にどのように適用するかを考える。

5 誤:ITT(intention–to–treat)解析では、脱落したものも全て含めて解析を行う。