第107回薬剤師国家試験

◆問214-215

25歳女性。妊娠なし。最近、便秘気味のため一般用医薬品を求めて薬局を訪れた。薬剤師が症状を確認したところ、ふきでもの(にきび)や食欲不振もみられた。一方、吐き気や腹部の痛みはなかったことから、以下の一般用医薬品を勧めた。
大黄甘草湯エキス顆粒12包入り(6日分)
成分・分量

本品2包(3.75g)中、以下の割合の大黄甘草湯エキス(1/2量)0.75gを含有する。
日局ダイオウ・・・・・2.0g  日局カンゾウ・・・・・1.0g

◆ 問214


◆ 問215

薬剤師は、この女性に「主に「A」によって「B」が起こることがありますが、心配ありません。」と伝えた。「B」に入るものとして、適切なのはどれか。1つ選べ。
  • 発疹
  • 尿の橙色への着色
  • 手足の脱力感
  • 筋肉痛
  • 激しい腹痛を伴う下痢

◆ 問214

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2


1 誤
カンゾウに含まれるトリテルペン配糖体であるグリチルリチン酸の構造である。

2 正
ダイオウに含まれるビアントロン配糖体であるセンノシドAの構造である。

3 誤
オウゴンに含まれるフラボノイド配糖体だるバイカリンの構造である。

4 誤
マオウに含まれるアルカロイドであるエフェドリンの構造である。

5 誤
テトラテルペンであるβ-カロテンの構造である。

◆ 問215

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2


A(センノシドA)を服用すると、センノシドAや代謝物が尿中に排泄されることで尿が黄褐色〜赤色に着色することがあるが、副作用ではないため、心配ないことを指導する必要がある。