第107回薬剤師国家試験

◆ 問31

T細胞のカルシニューリンを阻害する免疫抑制薬はどれか。1つ選べ。
  • シクロホスファミド
  • アザチオプリン
  • レフルノミド
  • バシリキシマブ
  • シクロスポリン

◆ 問31

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:5


1 誤
シクロホスファミドは、体内でCYP2B6により活性体(4–ヒドロキシシクロホスファミド)となり、DNAなどをアルキル化することによりT細胞やB細胞の分化・増殖を抑制する。

2 誤
アザチオプリンは、活性代謝物(メルカプトプリン)となった後、チオイノシン酸となり、イノシン酸と拮抗することでリンパ球においてDNA合成に必要なプリン代謝経路を阻害し、免疫抑制作用を示す。

3 誤
レフルノミドは、活性代謝物がジヒドロオロテートデヒドロゲナーゼの活性を阻害し、核酸合成を阻害することによりリンパ球の活性、増殖を抑制する。

4 誤
バシリキシマブは、T細胞表面にあるIL–2受容体のα鎖に結合し、Th1細胞が放出するIL–2によるT細胞の活性化および増殖を抑制することで免疫抑制作用を示す。

5 正