第107回薬剤師国家試験

◆ 問92

放射線及び放射壊変に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • 放射壊変には0次反応速度式に従う過程と、 1次反応速度式に従う過程の2通りがある。
  • 放射能のSI 組立単位はベクレル(Bq)であり、その定義は1秒あたりに壊変する原子核数である。
  • β壊変では、生成する電子とニュートリノにエネルギーが分配されるため、電子のもつエネルギーは連続的な分布を示す。
  • X線とγ線は電磁波であり、波長で区別されている。
  • γ転移により放射されるγ線のエネルギーは、壊変する原子核種によらず一定である。

◆ 問92

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2、3


1 誤
放射壊変は1次反応速度式に従う。

2 正
放射能のSI 組立単位はベクレル(Bq)であり、1秒あたりに壊変する原子核数である。

3 正
β壊変では、電子とニュートリノ(中性微子)が同時に放出され、それぞれにエネルギーが分配されるため、電子のもつエネルギーは連続的な分布を示す。

4 誤
X線(原子核外から放出される電磁波)とγ線(原子核内から放出される電磁波)は発生部位で区別されている。

5 誤
γ転移により放射されるγ線のエネルギーは、原子核種に固有の値であるため、壊変する原子核種により放出されるγ線のエネルギーは異なる。