第108回薬剤師国家試験

◆ 問106

25歳男性。冠動脈疾患の既往がある。近医にて原発性の甲状腺機能低下症と診断され、処方1で治療を継続している。最近になって花粉症のような症状を訴えたため、別のクリニックで処方2が追加され、その処方箋を持って来局した。
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処方2の処方箋を見た薬剤師は、頻脈や動悸などの副作用が出現する可能性を考えて、服薬期間中に患者のフォローアップをすることとした。その根拠となった、小青竜湯に含まれる化合物はどれか。1つ選べ。
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◆ 問106

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2


小青竜湯はハンゲ、カンキョウ、カンゾウ、ケイヒ、ゴミシ、サイシン、シャクヤク、マオウを含有します。この中の成分のうち、頻脈や動悸などの副作用が出現する可能性が高いのはマオウに含まれるエフェドリンです。

誤:選択肢1
シンナムアルデヒドの構造です。ケイヒの主成分です。

正:選択肢2
エフェドリンの構造です。マオウの主成分です。

誤:選択肢3
ペオニフロリンの構造です。シャクヤクの主成分です。

誤:選択肢4
グリチルリチン酸の構造です。カンゾウの主成分です。

誤:選択肢5
ショウガオールの構造です。カンキョウの主成分です。