第108回薬剤師国家試験

◆ 問130

食品添加物A~Eに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
108回問130画像1
  • Aは、かんきつ類やバナナに使用される防かび剤である。
  • Bは、ショ糖の200倍の甘さがある甘味料である。
  • Cは、酸性領域で効力のある保存料である。
  • Dは、金属封鎖作用のある酸化防止剤である。
  • Eは、酸性のタール色素である。

◆ 問130

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1、4


正:[Aは、かんきつ類やバナナに使用される防かび剤である。]
チアベンダゾールです。

誤:[Bは、ショ糖の200倍の甘さがある甘味料である。]
デヒドロ酢酸ナトリウムです。保存料の一種であり、甘味料ではありません。

誤:[Cは、酸性領域で効力のある保存料である。]
グルタミン酸ナトリウムです。うま味調味料として知られています。保存料ではありません。

正:[Dは、金属封鎖作用のある酸化防止剤である。]
EDTAです。

誤:[Eは、酸性のタール色素である。]
アスパルテーム類似化合物 と見れば、甘味料と推測できると思われます。ネオテームという甘味料です。アスパルテームを還元的N–アルキル化することによって合成される、ジペプチドメチルエステル誘導体です。タール色素ではありません。