第108回薬剤師国家試験

◆ 問188

クローン病に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • 好発年齢は40~50歳代である。
  • 大腸に限局した炎症が認められる。
  • 初期症状として、便秘が認められる。
  • 増悪期に、CRP値の上昇が認められる。
  • 特徴的な内視鏡検査所見として、敷石状潰瘍がある。

◆ 問188

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:4、5


誤:[好発年齢は40〜50歳代である。]
 クローン病(本疾患)の好発年齢は、10歳代後半から20歳代である。

誤:[大腸に限局した炎症が認められる。]
 本疾患では、口腔〜肛門まで消化管全層に非連続的な炎症が認められる。なお、大腸に限局した炎症が認められる疾患は、潰瘍性大腸炎である。

誤:[初期症状として、便秘が認められる。]
 本疾患の主な初期症状として、下痢、腹痛、発熱が認められる。

正:[増悪期に、CRP値の上昇が認められる。]
 本疾患の増悪期には、白血球の上昇、赤血球沈降速度亢進、CRPの上昇が認められる。

正:[特徴的な内視鏡検査所見として、敷石状潰瘍がある。]
 本疾患では内視鏡検査所見として、縦走潰瘍、敷石像、非乾酪性類上皮細胞肉芽腫が認められる。