第108回薬剤師国家試験
◆ 問190
48歳男性。建築業に従事しており、高所での作業が多い。40歳時の健康診断で高血糖を指摘されて以降、近医に通院している。現在は以下の薬剤及び用法用量で2型糖尿病、高血圧、安定狭心症及び脂質異常症の治療を受けている。
指導された食事療法と運動療法は遵守できている。今回受診の身体所見と検査所見は以下のとおりであった。

各薬剤の添付文書上の用法用量は以下のとおりとする。

-
メトホルミン塩酸塩を増量する。
-
グリメピリドを追加する。
-
アムロジピンを増量する。
-
ピタバスタチンCaを増量する。
-
イコサペント酸エチルを追加する。
◆ 問190
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解:1、4
正:[メトホルミン塩酸塩を増量する。]
本患者は、HbA1c(診断基準(NGSP値):6.5%以上)が高く、尿糖(4+)であることから、血糖コントロールが悪い状態にあると考えられる。また、メトホルミン塩酸塩錠が1日500mg処方されており、維持量よりも少ないため、他の糖尿病治療薬(グリメピリド等)を追加投与する前にメトホルミンを増量することを提案することは適切である。
誤:[グリメピリドを追加する。]
解説1参照
誤:[アムロジピンを増量する。]
本患者は、糖尿病を合併しており、通常よりも血圧を低く(130/80mmHg以下)コントロールする必要があるが、コントロール良好であるため、高血圧治療薬(アムロジピン錠など)を追加する必要はない。
正:[ピタバスタチンCaを増量する。]
本患者は、LDL-C(診断基準:140mg/dL以上)が高いため、LDL-Cを低下させるピタバスタチンCaの増量を提案することは適切である。
誤:[イコサペント酸エチルを追加する。]
本患者は、TG(診断基準:150mg/dL以上)が低く、コントロール良好であるため、TGを低下させるイコサペント酸エチルを追加する必要はない。