第108回薬剤師国家試験
◆問218-219
85歳男性。中等度の認知症及び高血圧症の治療中。部屋の中ではつたい歩きができるが、活動量が低下し、家に引きこもりがちである。今回、腰痛を訴え整形外科を受診したところ、骨粗しょう症と診断された。整形外科受診時の検査値、現在服用中の薬剤は以下のとおりである。なお、肝機能に異常はない。
◆ 問218
この患者の骨粗しょう症治療に用いる薬剤として、適切なのはどれか。2つ選べ。-
アレンドロン酸錠
-
ブシラミン錠
-
ラロキシフェン塩酸塩錠
-
L-アスパラギン酸Ca錠
-
エルデカルシトールカプセル
◆ 問219
◆ 問218
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解:1、5
本患者は骨粗しょう症と診断され、薬物治療をすることとなった。薬剤の適応症、性別、身体所見及び検査値より適切な治療薬を選択する必要がある。ブシラミン(選択肢2)は、関節リウマチの治療薬であるため、骨粗しょう症の治療に用いられない。また、ラロキシフェン塩酸塩(選択肢3)の適応症は、閉経後骨粗鬆症であるため、男性に用いられない。本患者のCa濃度は基準値範囲内にあるため、L-アスパラギン酸Ca錠(選択肢4)も用いられない。
これらのことから、ビスホスホネート製剤であるアレンドロン酸(選択肢1)と活性型ビタミンD製剤であるエルデカルシトール(選択肢5)を選択することが適切である。
◆ 問219
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解:3、5
誤:[プロビタミンD3は、生体内で合成されない。]
生体内では、アセチルCoAからコレステロールが合成される際の中間体としてプロビタミンD3(7-デヒドロコレステロール)が合成される。
誤:[紫外線を浴びた皮膚で進行する反応は、Bである。]
7-ヒドロコレステロールに紫外線が照射されると、ビタミンD3(コレカルシフェロール)が合成される。よって、紫外線を浴びた皮膚で進行する反応は、Aである。
正:[副甲状腺ホルモン(パラトルモン)によって促進される反応は、Dである。]
副甲状腺ホルモン(パラトルモン)は、腎臓での25(OH)ビタミンD3の水酸化を促進することでビタミンD3を活性化し、血中カルシウム濃度の上昇に関与する。
誤:[活性型ビタミンD3は、25(OH)ビタミンD3である。]
活性型ビタミンD3は、1,25(OH)2ビタミンD3である。
正:[活性型ビタミンD3は、最終的に腎臓で生成される。]
25(OH)ビタミンD3は、最終的に腎臓で水酸化されることで活性型ビタミンD3となる。