第108回薬剤師国家試験

◆ 問26

タキフィラキシーに関する記述として、正しいのはどれか。1つ選べ。
  • 短時間の反復投与による薬物に対する反応性の増強
  • 短時間の反復投与による薬物に対する反応性の減弱
  • 長期間の反復投与による薬物に対する反応性の増強
  • 長期間の反復投与による薬物に対する依存性の獲得
  • 長期薬物投与後の休薬による薬物に対する反応性の増強

◆ 問26

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2


タキフィラキシーとは、短時間のうちに薬物を反復投与することで反応性が減弱する現象のことである。タキフィラキシーを起こす薬には、チラミン、エフェドリン、アンフェタミンなどがある。<チラミン>
  • チーズに含まれる成分であり、アミントランスポーターを介して神経終末に取り込まれ、神経節後終末繊維からノルアドレナリンの遊離を促進し、交感神経興奮作用を示す。
  • 短時間に反復投与すると、シナプス前ニューロンに存在する化学物質が急激に消耗され、シナプス伝達が低下するタキフィラキシーを起こす