第108回薬剤師国家試験
◆問284-285
76歳男性。身長165cm、体重70kg。Ⅳ期非小細胞肺がんに対する2次治療として、ドセタキセル+ラムシルマブ併用療法の1コース目を施行したところ、7日後に38℃の発熱がみられた。担当医は₂コース目(1コース目施行3週間後)を施行するにあたり、カンファレンスを実施した。そこで、ペグフィルグラスチム(遺伝子組換え)注射液について、病棟担当薬剤師に質問した。
◆ 問284
2コース目の化学療法実施時に、ペグフィルグラスチムを使用する際の注意点として、適切なのはどれか。2つ選べ。-
ドセタキセル+ラムシルマブ併用療法当日に、1日1回単回皮下投与する。
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ドセタキセル+ラムシルマブ併用療法当日から、1日1回連日皮下投与する。
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ドセタキセル+ラムシルマブ併用療法終了後24時間あけて、1日1回単回皮下投与する。
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ドセタキセル+ラムシルマブ併用療法終了後24時間あけて、1日1回連日皮下投与する。
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副作用として骨痛や腰痛等が現れた場合は、非ステロイド性抗炎症薬を投与する。
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副作用として骨痛や腰痛等が現れた場合は、化学療法を中止する。
◆ 問285
◆ 問284
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解:3、5
誤:[ドセタキセル+ラムシルマブ併用療法当日に、1日1回単回皮下投与する。]
誤:[ドセタキセル+ラムシルマブ併用療法当日から、1日1回連日皮下投与する。]
正:[ドセタキセル+ラムシルマブ併用療法終了後24時間あけて、1日1回単回皮下投与する。]
誤:[ドセタキセル+ラムシルマブ併用療法終了後24時間あけて、1日1回連日皮下投与する。]
フィルグラスチムは通常、化学療法終了後、1日1,2回で投与します。これをふまえると「併用療法終了後24時間あけて」、「1日1回単回」と考えられます。選択肢3が妥当です。
正:[副作用として骨痛や腰痛等が現れた場合は、非ステロイド性抗炎症薬を投与する。]
誤:[副作用として骨痛や腰痛等が現れた場合は、化学療法を中止する。]
骨痛や腰痛に対しては、非麻薬性鎮痛剤投与などの処置を行います。
◆ 問285
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解:2、5
誤:[ペグフィルグラスチムは、フィルグラスチムのバイオシミラー(バイオ後続品)である。]
バイオシミラーとは、生物学的製剤のジェネリック薬です。ペグフィルグラスチムは、フィルグラスチムのPEG製剤であり、バイオシミラーではありません。
正:[ラムシルマブ注射液は、凍結を避けて冷蔵保存する。]
誤:[ペグフィルグラスチムは、メトキシポリエチレングリコール分子で修飾されていることにより、好中球及びその前駆細胞へ能動的ターゲティングされる。]
受動的ターゲティングです。能動的ではありません。
誤:[ドセタキセル注射液には、アルコールによる過敏性反応を低減するためにポリソルベート80が添加されている。]
ポリソルベート80といえば、乳化剤です。
正:[ペグフィルグラスチムは、フィルグラスチムに比べてプロテアーゼによる分解を受けにくい。]