第108回薬剤師国家試験

◆ 問66

以下は骨肉腫に対するメトトレキサート・ホリナート救援療法の初日の処方例である。副作用回避の目的で用いる薬剤Aとして最も適切なのはどれか。1つ選べ。
108回問66画像1
  • アセタゾラミドナトリウム注
  • ピペラシリンナトリウム注
  • フィルグラスチム(遺伝子組換え)注
  • フロセミド注
  • メスナ注

◆ 問66

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1


◎メトトレキサート・ホリナート救援療法における開始前、療養中の注意
  • 本剤を使用する前に臨床検査(血液検査、肝・腎機能検査、尿検査等) は必ず実施し、 肝、腎、骨髄機能等がすべて正常またはこれに準ずることを確認し、 本療法を開始する
  • 尿を経時的にチェックし pH7.0 以上を維持する
    炭酸水素ナトリウムをメトトレキサート投与前日からホリナート救援投与終了まで継続投与する。同時に十分な水分の補給 (100~150mL/m2/時間)を行い、メトトレキサートの尿への排泄を促すように考慮し、全尿量のチェックを経時的(6時間ごと)に行う。
  • アセタゾラミドの投与を行う
    アセタゾラミドは利尿及びアルカリ化作用を有するため、アセタゾラミド 250~500mg/日をメトトレキサート投与前日からホリナート救援療法終了まで経口又は静脈内投与する。