第108回薬剤師国家試験

◆ 問82

成人に対する栄養輸液療法における静注用脂肪乳剤(20%イントラリポス輸液250mL袋)の投与方法として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
  • 遮光して投与する。
  • 他の栄養輸液製剤に混合して投与する。
  • フィルターを使用して投与する。
  • シリンジポンプを使用して投与する。
  • ゆっくり(3時間以上かけて)投与する。

◆ 問82

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:5


誤:「遮光して投与する。」
静注用脂肪乳剤は、光による分解を受けにくいため、本剤を投与する際には、遮光する必要はない。

誤:「他の栄養輸液製剤に混合して投与する。」
静注用脂肪乳剤は、単独投与することが基本であるため、他の栄養輸液製剤と混合しない。

誤:「フィルターを使用して投与する。」
静注用脂肪乳剤を投与する際にフィルターを使用すると、目詰まりを起こすため、本剤はフィルターを使用して投与しない。

誤:「シリンジポンプを使用して投与する。」
シリンジポンプとは、溶液や薬液を充填した注射器から、正確な量及び速度で持続的に送液を行う機械であり、静注用脂肪乳剤投与時には用いられない。

正:「ゆっくり(3時間以上かけて)投与する。」
20%イントラリポス輸液250mLは、通常、1日250mL(ダイズ油として20%液)を3時間以上かけて点滴静注する。