第109回薬剤師国家試験

◆ 問124

下図の曲線ア~エは、15歳未満、15~64歳、65歳以上、75歳以上のいずれかの年齢区分別人口の割合の推移を、右の数値は2022年における各年齢区分別人口の割合を示している。年齢区分別人口に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
109回問124画像1
  • アは生産年齢人口の割合を示している。
  • イは65歳以上の老年人口の割合を示している
  • アとウの和は、従属人口の割合である。
  • イをエで割った値に100を乗じた値は、老年人口指数である。
  • 2022年における年少人口指数は、およそ19.5である。

◆ 問124

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1、5


グラフの読み取りについては、年齢幅の大きい「ア」は生産年齢人口だと判断できるでしょう。減少している「イ」も年少人口と読み取れます。「ウ」と「エ」は迷いどころですが、65歳以上と75歳以上のどちらかなので、65歳以上には75歳以上も含まれることを考えれば、割合の多い「ウ」が65歳以上、「エ」が75歳以上と推測できます。

正解は[アは生産年齢人口の割合を示している。]と[2022年における年少人口指数は、およそ19.5である。]です。

それぞれの選択肢について解説します。
[アは生産年齢人口の割合を示している。]
正解です。生産年齢人口は近年減少傾向にあります。

[イは65歳以上の老年人口の割合を示している。]
誤りです。イの曲線は減少しており、老年人口は増加しています。

[アとウの和は、従属人口の割合である。]
誤りです。アは生産年齢人口。ウは65歳以上なので両者を足すと全体的な従属人口になりません。

[イをエで割った値に100を乗じた値は、老年人口指数である。]
誤りです。老年人口指数は65歳以上(ウ)/15~64歳(ア)×100で計算されます。

[2022年における年少人口指数は、およそ19.5である。]
正解です。イ÷ア×100=11.6÷59.4×100=19.52≒19.5