第109回薬剤師国家試験

◆ 問16

対象集団について、ある一時点における疾病の有無と要因の保有状況を調査し、その関連を明らかにする疫学研究手法はどれか。1つ選べ。
  • 症例対照研究
  • 縦断的研究
  • 介入研究
  • コホート研究
  • 横断的研究

◆ 問16

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:5


選択肢の中で、対象集団について、ある一時点における疾病の有無と要因の保有状況を調査し、その関連を明らかにする疫学研究手法は[横断的研究]です。これは、特定の時点での疾病の有病率や検査異常者の頻度とともに、要因に暴露した群と暴露しない群を比較し、疾患への要因の関与を推定する方法です。
他の選択肢についての解説は以下の通りです。

  • 症例対照研究 - 疾病に罹患している群と罹患していない群を過去にさかのぼって比較するため、一時点での状況を調査するものではありません。
  • 縦断的研究 - 時間を追って同じ集団を観察するため、一時点のスナップショットではなく、時間の経過とともに変化を追う研究です。
  • 介入研究 - 研究者が意図的に何らかの介入を行い、その効果を観察する研究であり、単に疾病と要因の関連を調査するものではありません。
  • コホート研究 - 特定の要因に曝露した集団と曝露していない集団を前向きに追跡し、疾病発生の関連を調べる研究で、一時点のデータに基づくものではありません。


正解は[横断的研究]です。