第109回薬剤師国家試験

◆ 問192

白癬及びその治療薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • 足白癬の原因で最も頻度の高いのは、カンジダ・アルビカンスである。
  • 足白癬への外用薬による治療は、1週間で中止する。
  • 爪白癬の治療には、内服薬は用いられない。
  • イトラコナゾール錠は、妊婦又は妊娠の可能性のある女性に禁忌である。
  • テルビナフィン塩酸塩錠の副作用として、重篤な肝障害がある。

◆ 問192

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:4、5


正解の選択肢について、以下のように解説します。
[イトラコナゾール錠は、妊婦又は妊娠の可能性のある女性に禁忌である。]
イトラコナゾール錠は、妊婦または妊娠の可能性のある女性には禁忌です。これは、イトラコナゾールが胎児に悪影響を及ぼす可能性があるためです。

[テルビナフィン塩酸塩錠の副作用として、重篤な肝障害がある。]
テルビナフィン塩酸塩錠は、重篤な肝障害を副作用として持つことがあります。これは、テルビナフィンが肝臓で代謝されるため、肝機能に影響を与える可能性があるからです。


間違った選択肢については、以下の通りです。
[足白癬の原因で最も頻度の高いのは、カンジダ・アルビカンスである。]
足白癬の最も一般的な原因はカンジダ・アルビカンスではなく、トリコフィトン属の真菌です。

[足白癬への外用薬による治療は、1週間で中止する。]
足白癬の外用薬治療は、通常は1週間で中止するものではありません。症状が改善しても、再発を防ぐためには1か月程度の治療が推奨されています。

[爪白癬の治療には、内服薬は用いられない。]
爪白癬の治療には内服薬が用いられます。特に重症の場合や外用薬だけでは効果が不十分な場合には、内服薬が処方されることがあります。