第109回薬剤師国家試験

◆ 問26

禁煙補助薬として用いられるニコチン性アセチルコリン受容体部分刺激薬はどれか。1つ選べ。
  • シアナミド
  • ナロキソン
  • ニコチン
  • バレニクリン
  • フルマゼニル

◆ 問26

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:4


選択肢の中で、禁煙補助薬として用いられるニコチン性アセチルコリン受容体部分刺激薬は[バレニクリン]C13H13N3です。
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[バレニクリン]はニコチン受容体に対するパーシャルアゴニスト(部分作動薬)であり、ニコチンが作用しているような状態を作り出すことで、禁煙による離脱症状や切望感を軽減します。
また、喫煙した場合でもニコチン受容体の結合部位がバレニクリンで占められているため、ニコチンは受容体に結合できず、喫煙による満足感を減らすことができます。

[シアナミド]CH2N2: アルコール依存症の治療に用いられる薬で、禁煙補助薬ではありません。
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[ナロキソン]C19H21NO4: オピオイド受容体のアンタゴニストで、オピオイド過剰摂取の治療に用いられます。
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[ニコチン]C10H14N2: ニコチン置換療法に使用されるもので、部分刺激薬ではありません。
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[フルマゼニル]C15H14FN3O3: ベンゾジアゼピン受容体のアンタゴニストで、ベンゾジアゼピンの過剰摂取の治療に用いられます。禁煙補助薬ではありません。
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