第109回薬剤師国家試験

◆ 問29

アバタセプトの関節リウマチ治療効果発現の標的分子はどれか。1つ選べ。
  • CD28
  • 細胞傷害性Tリンパ球抗原-4(CTLA-4)
  • CD80/CD86
  • IL-6受容体
  • TNF-α

◆ 問29

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:3


アバタセプトは、抗原提示細胞表面の[CD80/CD86]に結合し、T細胞の活性化を阻害することで関節リウマチの治療効果を発揮します。したがって、正解は[CD80/CD86]です。

他の選択肢について:
[CD28]はT細胞の活性化に関与する分子ですが、アバタセプトの直接的な標的ではありません。

[細胞傷害性Tリンパ球抗原-4(CTLA-4)]はT細胞の活性化を抑制する分子ですが、アバタセプトはCTLA-4自体を標的とするのではなく、[細胞傷害性Tリンパ球抗原-4(CTLA-4)]が結合する[CD80/CD86]を標的とします。

[IL-6受容体]は別の生物学的製剤の標的であり、アバタセプトの標的ではありません。

[TNF-α]は炎症反応に関与するサイトカインですが、これもアバタセプトの標的ではなく、他の生物学的製剤の標的です。