第109回薬剤師国家試験

◆ 問31

血管平滑筋細胞において、可溶性グアニル酸シクラーゼを刺激して血管拡張作用を示すのはどれか。1つ選べ。
  • アルプロスタジル
  • シルデナフィル
  • ベラプロスト
  • リオシグアト
  • マシテンタン

◆ 問31

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:4


選択肢の中で、可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)を刺激して血管拡張作用を示すのは[リオシグアト]です。[リオシグアト]はsGCを直接刺激し、体内のcGMP(環状グアノシン一リン酸)の産生を促進することで血管を拡張し、肺高血圧症の治療に用いられます。

他の選択肢について:
[アルプロスタジル]はプロスタグランジンE1の合成アナログで、血管拡張作用を持ちますが、sGCを刺激するわけではありません。
[シルデナフィル]はPDE5阻害薬で、sGCを直接刺激するのではなく、cGMPの分解を阻害することで血管拡張作用を示します。
[ベラプロスト]はプロスタグランジンI2の合成アナログで、血管拡張作用を持ちますが、sGCを刺激するわけではありません。
[マシテンタン]はエンドセリン受容体拮抗薬で、血管拡張作用を持ちますが、sGCを刺激するわけではありません。