第109回薬剤師国家試験

◆ 問32

プラスミンのフィブリンへの結合を阻害することで、止血作用を示すのはどれか。1つ選べ。
  • フィトナジオン
  • プロタミン
  • トラネキサム酸
  • ヘモコアフラーゼ
  • カルバゾクロムスルホン酸

◆ 問32

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:3


プラスミンのフィブリンへの結合を阻害し、止血作用を示すのは[トラネキサム酸]です。[トラネキサム酸]は抗プラスミン薬として知られており、プラスミンやプラスミノゲンがフィブリンに結合するのを阻止することで、フィブリン分解を抑制し、止血作用を強めます。

他の選択肢について:
[フィトナジオン]はビタミンKの一種で、凝固因子の合成に関与しますが、直接プラスミンの活動を阻害するわけではありません。
[プロタミン]はヘパリンの拮抗剤であり、プラスミンの活動には影響しません。
[ヘモコアフラーゼ]は出血時に局所的に使用される薬剤で、プラスミンの活動を直接阻害するものではありません。
[カルバゾクロムスルホン酸]は毛細血管の透過性を減少させる作用がありますが、プラスミンのフィブリンへの結合を阻害するわけではありません。