第109回薬剤師国家試験

◆ 問342

来局者の訴える症状及び現在の服用薬、それに対して薬剤師が選択した一般用漢方製剤として適切なのはどれか。2つ選べ。
109回問342画像1

◆ 問342

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2、4


選択肢2と4が正解である理由は以下の通りです。
選択肢2:
正解です。アレルギー性の鼻炎に対して、小青竜湯は風邪の初期症状やアレルギー性鼻炎の症状を和らげる効果があります。また、アピキサバン錠は血液を薄くする薬で、小青竜湯との間に特に相互作用は報告されていません。

選択肢4:
正解です。排尿が困難であり、いつも残尿感がある症状に対して、八味地黄丸は前立腺肥大症や排尿障害の治療に用いられます。ファモチジン錠は胃酸を抑える薬で、八味地黄丸との間に特に相互作用は報告されていません。



一方、選択肢1、3、5が誤りである理由は以下の通りです。
選択肢1:
誤りです。風邪のひき始めで寒気がする症状に対して防風通聖散は適切ですが、タムスロシン塩酸塩は前立腺肥大症の治療薬であり、防風通聖散との相互作用が報告されています。

選択肢3:
誤りです。疲れやすく、食欲不振である症状に対して補中益氣湯は適切ですが、グリチルリチン含有製剤は肝機能を改善する薬であり、補中益氣湯との相互作用が報告されています。

選択肢5:
誤りです。夜就寝中に足がつる症状に対して当帰芍藥散は適切ですが、スピロノラクトン錠は利尿薬であり、当帰芍藥散との相互作用が報告されています。これらの相互作用は、薬の効果を減少させたり、副作用を増加させたりする可能性があります。したがって、これらの組み合わせは避けるべきです。