第109回薬剤師国家試験
◆ 問344
48歳男性。身長174cm、体重52kg。慢性骨髄性白血病、高血圧、消化性潰瘍並びに脂質異常症と診断され、これまで処方1及び処方2にて治療していた。今回、イマチニブ錠にて効果不十分であったため、ニロチニブ塩酸塩水和物カプセルに変更になり、処方3~5の処方箋を持参し来局した。
薬局薬剤師の対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
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テルミサルタン錠から、アムロジピン錠への変更を提案する。
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プラバスタチン錠から、シンバスタチン錠への変更を提案する。
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ニロチニブ塩酸塩水和物カプセルの用法を食後2時間以降に変更を提案する。
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ファモチジン錠から、エソメプラゾールカプセルへの変更を提案する。
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心電図検査の実施の有無を確認する。
◆ 問344
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解:3、5
正解の選択肢とその理由は以下の通りです:
[ニロチニブ塩酸塩水和物カプセルの用法を食後2時間以降に変更を提案する。]
正解です。ニロチニブは食事と同時に摂取すると吸収が増加し、副作用のリスクが高まる可能性があるため、食後2時間以降に服用することが推奨されます。
[心電図検査の実施の有無を確認する。]
正解です。ニロチニブはQT延長の副作用が報告されており、治療開始前と治療中に心電図検査を行うことが重要です。
誤った選択肢とその理由は以下の通りです:
[テルミサルタン錠から、アムロジピン錠への変更を提案する。 ]
誤りです。この患者さんの血圧は125/72 mmHgであり、高血圧の管理は適切に行われていると考えられます。したがって、血圧降下薬の変更は必要ありません。
[プラバスタチン錠から、シンバスタチン錠への変更を提案する。 ]
誤りです。この患者さんのLDLコレステロール値は90mg/dLであり、脂質異常症の管理は適切に行われていると考えられます。したがって、スタチンの変更は必要ありません。
[ファモチジン錠から、エソメプラゾールカプセルへの変更を提案する。 ]
誤りです。ファモチジンは消化性潰瘍の治療に有効であり、エソメプラゾールへの変更を提案する特別な理由は示されていません。現時点で薬剤の変更を提案する根拠はありません。また、エソメプラゾールはプロトンポンプ阻害剤であり、ニロチニブの吸収を阻害する可能性があるため、注意が必要です。