第109回薬剤師国家試験
◆ 問345
47歳男性。体重62kg。20年以上前から習慣として毎日ビール(1缶500mL)を3缶飲んでいた。腹部膨満感、嘔吐、四肢の浮腫、左足親指の関節痛を訴えて受診したところ、アルコールの過剰摂取による肝硬変及び痛風と診断され、以下の処1、2、3により治療中である。治療開始から2週間目に、薬局の薬剤師が服薬状況の確認のために電話をしたところ、患者から「発熱があり、眼が充血して両下肢にじん麻疹ができている」という訴えがあった。薬局の薬剤師は、すぐに主治医への受診を勧め、その後入院加療となった。
入院精査の結果、アロプリノールによるアレルギー反応と疑われ、アロプリノールの使用は中止となった。入院中、この患者への対応として適切でないのはどれか。1つ選べ。
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スピロノラクトン錠をトルバプタン錠に変更
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ベンズブロマロン錠の追加
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フェブキソスタット錠の追加
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ベタメタゾン点眼液の追加
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オロパタジン塩酸塩錠の追加
◆ 問345
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解:2
不適切でない選択肢で正解は[ベンズブロマロン錠の追加]です。
以下に各選択肢の理由を説明します。
[スピロノラクトン錠をトルバプタン錠に変更]
適切です。スピロノラクトンは肝硬変による水分貯留(浮腫、腹水)の治療に用いられます。スピロノラクトン錠をトルバプタン錠に変更することは、利尿作用を持つ薬剤の変更であり、肝硬変に伴う腹水管理の一環として適切です。
[ベンズブロマロン錠の追加]
不適切です。ベンズブロマロンは尿酸排泄促進薬で、痛風の治療に用いられます。しかし、肝機能障害を起こす可能性があります。よって、ベンズブロマロンの追加は適切ではありません。
[フェブキソスタット錠の追加]
適切です。フェブキソスタットは尿酸生成抑制薬で、痛風や高尿酸血症の治療に用いられます。アロプリノールに対するアレルギー反応がある場合、フェブキソスタットは代替薬として考えられます。
[ベタメタゾン点眼液の追加]
適切です。ベタメタゾンはステロイド薬で、眼の充血や炎症を抑えるために用いられます。
[オロパタジン塩酸塩錠の追加]
適切です。オロパタジンは抗ヒスタミン薬で、じん麻疹やアレルギー反応の症状を抑えるために用いられます。