第109回薬剤師国家試験
◆ 問38
ホスホジエステラーゼ4(PDE4)を阻害することで、炎症性サイトカインの産生を抑制する尋常生乾癬の治療薬はどれか。1つ選べ。-
マキサカルシトール
-
エトレチナート
-
アプレミラスト
-
セクキヌマブ
-
ブロダルマブ
◆ 問38
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解:3
正解は[アプレミラスト]です。
[アプレミラスト]はPDE4阻害薬で、ホスホジエステラーゼ4(PDE4)を阻害することにより、炎症性サイトカインの産生を抑制し、尋常性乾癬の症状を改善します。
尋常生乾癬:原因は不明ですが、機序としてはケラチノサイトの過剰な増殖を伴う皮膚疾患。炎症を起こす細胞が集まり、炎症が生じて毛細血管が拡張するため、皮膚が赤みを帯びた状態となる。最終的には鱗屑となってはがれ落ちていきます。
他の選択肢は以下の理由で間違っています:
マキサカルシトール: ビタミンDのアナログであり、PDE4阻害作用はありません。
エトレチナート: レチノイド製剤であり、PDE4阻害作用はありません。
セクキヌマブ: インターロイキン17Aの阻害薬であり、PDE4阻害作用はありません。
ブロダルマブ: インターロイキン17受容体Aの阻害薬であり、PDE4阻害作用はありません。