第109回薬剤師国家試験
◆ 問50
複合体を形成することによって、以下の疎水性薬物を安定化するのに用いられる化合物はどれか。1つ選べ。
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アスコルビン酸
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α-シクロデキストリン
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カルメロースナトリウム
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エデト酸ナトリウム水和物
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パラオキシ安息香酸ブチル
◆ 問50
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解:2
この問題では、以下の疎水性薬物を安定化するのに用いられる化合物を選ぶ必要があります。
[アスコルビン酸]:水溶性の高いビタミンCで、酸性の性質を持ちます。疎水性薬物と複合体を形成することはありません。
[α-シクロデキストリン]:環状のオリゴ糖で、内部が疎水性で外部が親水性の空洞構造を持ちます。疎水性薬物を空洞に包み込むことで、複合体を形成し、溶解度を向上させることができます。この化合物が正しい答えです。
[カルメロースナトリウム]:セルロースの一部の水酸基がカルボキシル基に変化した高分子で、水に溶けやすく、粘性の高い溶液を形成します。疎水性薬物と複合体を形成することはありません。
[エデト酸ナトリウム水和物]:金属イオンとキレート錯体を形成する多価の有機酸のナトリウム塩で、水に溶けやすく、安定剤や保存料として用いられます。疎水性薬物と複合体を形成することはありません。
[パラオキシ安息香酸ブチル]:安息香酸のブチルエステルで、防腐剤として用いられます。疎水性の性質を持ち、水に溶けにくいため、疎水性薬物と複合体を形成することはありません。
したがって、この問題の答えは、[α-シクロデキストリン]です。