第109回薬剤師国家試験

◆ 問64

尿路結石を有する痛風患者に対して、最も適切な尿酸降下薬はどれか。1つ選べ。
  • ベンズブロマロン
  • コルヒチン
  • ドチヌラド
  • トピロキソスタット
  • プロベネシド

◆ 問64

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:4


正解は[トピロキソスタット]です。

尿路結石を持つ痛風患者には、尿酸生成抑制薬が推奨されます。これは、尿酸排泄促進薬が尿中の尿酸量を増やし、結石のリスクを高める可能性があるためです。選択肢の中で、尿酸生成抑制薬は[トピロキソスタット]です。

[ベンズブロマロン]は尿酸排泄促進薬であり、尿路結石のリスクを高める可能性があるため、不適切です。
[コルヒチン]は痛風発作の治療に用いられる薬で、尿酸値を下げる効果はありません。
[ドチヌラド]も尿酸排泄促進薬であり、同様に尿路結石のリスクを高める可能性があるため、不適切です。
[トピロキソスタット]は尿酸生成抑制薬であり、尿酸値を効果的に下げることができ、尿路結石のリスクを増加させないため、最も適切です。
[プロベネシド]も尿酸排泄促進薬であり、尿路結石のリスクを高める可能性があるため、不適切です。

覚えておくべき重要な用語:
尿酸生成抑制薬…体内での尿酸の生成を抑えます。尿路結石がある場合の使用が推奨されます。
尿酸排泄促進薬…尿酸排泄促進薬は尿酸の排泄を促進します。