第109回薬剤師国家試験

◆ 問66

褥瘡治療に用いる外用薬のうち、懐死組織除去効果を有するのはどれか。1つ選べ。
  • アルプロスタジルアルファデクス
  • ブロメライン
  • ポビドンヨード
  • ジメチルイソプロピルアズレン
  • トレチノイントコフェリル

◆ 問66

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2


褥瘡治療に用いる外用薬のうち、懐死組織除去効果を有するのは[ブロメライン]です。[ブロメライン]はタンパク分解酵素であり、壊死組織を分解して除去する作用があります。他の選択肢は、懐死組織除去効果はなく、それぞれ以下のような作用を持ちます。

[アルプロスタジルアルファデクス]はプロスタグランジンE1の誘導体であり、血管拡張作用や血小板凝集抑制作用により、末梢循環障害の改善に用いられます。
[ポビドンヨード]はヨード系化合物であり、抗菌作用や殺菌作用により、感染予防や治療に用いられます。
[ジメチルイソプロピルアズレン]はアズレン系化合物であり、抗炎症作用や抗アレルギー作用により、炎症性皮膚疾患の治療に用いられます。
[トレチノイントコフェリル]はビタミンA酸とビタミンEのエステルであり、上皮細胞の増殖促進作用や角化異常の改善作用により、慢性皮膚潰瘍の治療に用いられます。