第109回薬剤師国家試験

◆ 問67

我が国において、肝硬変の原因となるウイルス性肝炎として最も頻度が高いのはどれか。1つ選べ。
  • A型肝炎
  • B型肝炎
  • C型肝炎
  • D型肝炎
  • E型肝炎

◆ 問67

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:3


正解は[C型肝炎]です。

日本において、肝硬変の原因となるウイルス性肝炎で最も頻度が高いのは[C型肝炎]です。C型肝炎ウイルス (HCV) による肝硬変は、約60%を占めています。B型肝炎ウイルス (HBV) による肝硬変も約15%であり、これに続いています。

選択肢についての解説:
[A型肝炎]: 主に食品や水の摂取を通じて感染しますが、慢性化することはほとんどありません。
[B型肝炎]: 母子感染や血液を介した感染が主です。成人になってからの感染では慢性化することは少ないですが、母子感染の場合は慢性化しやすいです。
[C型肝炎]: 注射器の使い回し、入れ墨などの血液感染での感染が主です。母子感染、性行為の感染率は低いとされています。感染者の約70%が慢性肝炎を発症し、肝硬変や肝がんへ進行するリスクが高いです。
[D型肝炎]: B型肝炎ウイルスと同時に感染する疾患です。
[E型肝炎]: 主に汚染された水を介して感染しますが、日本ではあまり一般的ではありません。