第109回薬剤師国家試験

◆ 問83

アフタ性口内炎に用いられる一般用医薬品に含まれる有効成分はどれか。1つ選べ。
  • フルオシノロンアセトニド
  • トリアムシノロンアセトニド
  • ベタメタゾン吉草酸エステル
  • デキサメタゾン酢酸エステル
  • ヒドロコルチゾン

◆ 問83

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2


アフタ性口内炎に用いられる一般用医薬品の有効成分としては、[トリアムシノロンアセトニド]が含まれています。したがって、正解は[トリアムシノロンアセトニド]です。
[トリアムシノロンアセトニド]は、糖質コルチコイド作用を主とする作用持続性のステロイドであり、抗炎症作用や抗アレルギー作用を有しています。これにより、口内炎の痛みや炎症を和らげる効果が期待できます。

他の選択肢について:
[フルオシノロンアセトニド]:この成分はステロイド薬であり、湿疹や皮膚炎、かゆみ症状などに効果があります。市販の軟膏であるフルコートFに含まれています。
[ベタメタゾン吉草酸エステル]:これもステロイド剤で、湿疹やじんま疹、皮膚炎などを治療するために使用されます。ベタメタゾン吉草酸エステル軟膏0.12%「トーワ」がその一例です。
[デキサメタゾン酢酸エステル]:副腎皮質ホルモンの一種で、抗炎症薬として使用されます。オイラックスDX軟膏に含まれている成分です。
[ヒドロコルチゾン]:コルチゾールとしても知られるこの副腎皮質ホルモンは、急性副腎不全、皮膚炎、関節リウマチなど多岐にわたる疾患に対して使われます。