第109回薬剤師国家試験

◆ 問85

生後3ケ月の乳児に対する薬の使い方として適切なのはどれか。1つ選べ。
  • 散剤を熱湯で溶かしてから飲ませる。
  • 散剤をハチミツに混ぜて飲ませる。
  • 散剤に数滴の水を加えてペースト状にし、頬の内側か上あごに塗りつけ、すぐに水を飲ませる。
  • 散剤とシロップ剤が一緒に出ている時は、翌日分をあらかじめ混ぜて作り置きしておく。
  • 坐剤は冷蔵庫に保管し、冷えた状態で使用する。

◆ 問85

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:3


正解は[散剤に数滴の水を加えてペースト状にし、頬の内側か上あごに塗りつけ、すぐに水を飲ませる。]です。この方法は、赤ちゃんが薬を吐き出しにくい場所に薬を塗りつけることで、確実に薬を摂取させることができます。
[散剤を熱湯で溶かしてから飲ませる。]は間違っています。熱湯で溶かすと、薬が変化してしまう可能性がありますし、赤ちゃんが熱湯でやけどするリスクがあります。
[散剤をハチミツに混ぜて飲ませる。]も間違っています。ハチミツは乳児ボツリヌス症のリスクがあるため、1歳未満の乳児には与えてはいけません。
[散剤とシロップ剤が一緒に出ている時は、翌日分をあらかじめ混ぜて作り置きしておく。]も間違っています。散剤とシロップ剤を事前に混ぜて作り置きすると、細菌が繁殖する可能性があります。
[坐剤は冷蔵庫に保管し、冷えた状態で使用する。]も間違っています。坐剤は冷蔵庫で保管することは正しいですが、使用する際は室温に戻してから使用するのが一般的です。