第109回薬剤師国家試験

正解：5

チーム医療を実践する上で最も必要なのは、[職種間で医療情報を共有して意思決定する。]ことです。これは、患者さんに対して最適な治療を提供するためには、医師、看護師、薬剤師など、異なる専門職が協力し、それぞれの知識と技術を活かして治療にあたる必要があるからです。チーム医療では、各職種が持つ情報を共有し、患者さん一人ひとりの状態に合わせた最良の治療計画を立てることが重要です。
[国家資格を有する職種のみで構する。]は、多様な専門職の協力がチーム医療の本質であるため、国家資格を有する職種のみで構成することは適切ではありません。[医師の意見を最優先する。]は、医師の意見も重要ですが、チーム医療では他の職種の意見も尊重し、バランスを取ることが大切です。[各職種の専門用語を使用する。]は、チーム内でのコミュニケーションを困難にする可能性があるため、避けるべきです。[職種ごとにクリニカルパスを作成する。]は、効率的な治療を進めるための一つの方法ですが、それだけがチーム医療の実践には不十分です。

覚えておくべき用語:
「インタープロフェッショナルワーク（IPW）」異なる専門職が協力し合い、患者さんのQOL（生活の質）の向上を目指す働き方。
「マルチディシプリナリーチーム（MDT）」多職種が集まって患者さんの治療にあたるチームのこと。