第110回薬剤師国家試験
◆ 問184
アトピー性皮膚炎の病態と治療に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。-
乳幼児期には、体幹や四肢に乾燥や皮疹が発症したのちに頭部や顔面に拡大する。
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掻痒、左右対称性の湿疹及び慢性反復性経過を特徴とする。
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血液検査では、血中IgA値が高値を示す。
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外用療法の第一選択は、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)である。
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タクロリムス軟膏を使用する場合は、塗布部位の灼熱感やほてり、感染症に注意する。
◆ 問184
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解:2、5
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◆ユーザー投稿の解説
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``` **解説** **総論** アトピー性皮膚炎は、掻痒を伴う湿疹を特徴とする疾患であり、慢性的に再発を繰り返します。病態には、皮膚のバリア機能異常、免疫学的異常、遺伝的要因などが関与します。治療は、薬物療法(外用薬、内服薬)、スキンケア、悪化因子の除去が基本となります。 **各選択肢の解説** * **選択肢1:** 誤り。乳幼児期のアトピー性皮膚炎は、顔面や頭部に発症することが多く、その後体幹や四肢に拡大します。 * **選択肢2:** 正しい。アトピー性皮膚炎の主要な特徴は、強い掻痒感、左右対称性の湿疹、そして慢性的に再発を繰り返す経過です。 * **選択肢3:** 誤り。アトピー性皮膚炎の血液検査では、血中IgE値が高値を示すことが一般的です。IgA値の上昇は、他の特定の疾患で見られることがあります。 * **選択肢4:** 誤り。アトピー性皮膚炎の外用療法の第一選択は、ステロイド外用薬またはタクロリムス軟膏です。非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)外用薬は、ステロイド外用薬が使用できない場合などに考慮されます。 * **選択肢5:** 正しい。タクロリムス軟膏は、免疫抑制作用により、塗布部位に灼熱感やほてりなどの刺激感を生じることがあります。また、皮膚の免疫を抑制するため、感染症のリスクが高まる可能性があります。そのため、使用に際しては注意が必要です。 ```
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