第110回薬剤師国家試験

◆ 問191

食道静脈瘤に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • 肝硬変患者に好発する。
  • 硝酸薬が危険因子である。
  • 門脈圧の上昇がみられる。
  • 典型的な症状に呑酸がある。
  • 出血がなければ経過観察する。

◆ 問191

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1、3


※10~40秒程度掛かります。APIリクエストエラーが発生した場合は再実行することで解消される場合があります。

Loading...
投稿しました!

◆ユーザー投稿の解説

ゲスト さんが投稿
```
**解説**

食道静脈瘤は、門脈圧亢進症の結果として食道下部の静脈が拡張した状態であり、特に肝硬変患者に多く見られます。

**選択肢1:正しい**
*   肝硬変は門脈圧亢進症の主要な原因であり、食道静脈瘤の好発因子です。肝臓の線維化により血液が流れにくくなり、門脈圧が上昇します。

**選択肢2:誤り**
*   硝酸薬は血管拡張作用があり、食道静脈瘤からの出血リスクを高める可能性がありますが、危険因子というよりは、慎重投与すべき薬剤です。食道静脈瘤の直接的な原因ではありません。

**選択肢3:正しい**
*   食道静脈瘤は、門脈圧亢進症によって引き起こされます。門脈圧が上昇することで、食道下部の静脈に血液が滞留し、静脈瘤が形成されます。

**選択肢4:誤り**
*   呑酸は、胃酸が食道に逆流することで起こる症状であり、逆流性食道炎などでよく見られます。食道静脈瘤の典型的な症状は、破裂による吐血や下血です。

**選択肢5:誤り**
*   食道静脈瘤は、出血のリスクがあるため、出血がなくても定期的な内視鏡検査や予防的治療(内視鏡的結紮術、硬化療法など)が必要となる場合があります。経過観察のみでは破裂のリスクを放置することになります。
```
Good: 0 Bad: 0