第110回薬剤師国家試験

◆問202-203

4歳男児。体重14kg。事故で低酸素脳症となり大学病院に入院していた
が退院し、在宅で人工呼吸器と胃瘻及び導尿による管理を行っている。脳下垂体機
能不全に対しては3ヶ月に1回、大学病院の内分泌・代謝内科を外来受診すること
になっており、初回受診時に、以下の薬剤が処方された。

(処方1)
ヒドロコルチゾン錠10mg
・1回0.25錠(1日0.75錠)
・1日3回 朝昼夕食前 90日分

(処方2)
デスモプレシン酢酸塩水和物口腔内崩壊錠60μg
・1回1錠(1日2錠)
・1日2回 10時、22時 90日分

(処方3)
レボチロキシンナトリウム水和物散0.01%
・1回0.35g(1日0.35g)
・1日1回 朝食前 90日分

◆ 問202


◆ 問203

初回受診後の患者家族に対して薬局薬剤師が行う服薬指導として正しいのはどれか。2つ選べ。
  • 発熱時には処方1の薬剤を増量する必要があるので、医師の指示を受けてください。
  • 幼児は成人よりも体重あたりの必要水分量が多いので、1日合計2L以上の水を薬剤と共に与えてください。
  • 決められた服用時刻を遵守すれば、食事の時間はいつでもかまいません。
  • 痙れんや嘔吐は薬剤による副作用の可能性があるので、医師に連絡してください。
  • 大豆製品は処方3の薬剤の効果を強めるので、摂らせないようにしてください。

◆ 問202

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:3


※10~40秒程度掛かります。APIリクエストエラーが発生した場合は再実行することで解消される場合があります。

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◆ユーザー投稿の解説

あ さんが投稿
```
**解説**

凍結乾燥は、医薬品の安定性を高めるために用いられる製剤技術です。この操作は、溶液を凍結させた後、圧力を下げて氷を昇華させることで水分を除去します。水の状態図において、凍結乾燥の過程は固体(氷)から気体(水蒸気)への直接的な変化、すなわち昇華として表されます。

選択肢の図において、
*   1は液体から固体への変化(凝固)
*   2は液体から気体への変化(蒸発)
*   3は固体から気体への変化(昇華)
*   4は固体から液体への変化(融解)
*   5は気体から液体への変化(凝縮)

を示しています。

したがって、凍結乾燥の過程を正しく表しているのは3です。
```
Good: 0 Bad: 0

◆ 問203

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1、4


※10~40秒程度掛かります。APIリクエストエラーが発生した場合は再実行することで解消される場合があります。

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◆ユーザー投稿の解説

あ さんが投稿
## 解説

1.  **正しい**。ヒドロコルチゾンは副腎皮質ホルモンであり、ストレス(発熱など)時には分泌が増加します。そのため、発熱時には医師の指示のもと、増量が必要となる場合があります。

2.  **誤り**。デスモプレシンは抗利尿ホルモンであり、過剰な水分摂取は水中毒を引き起こす可能性があります。水分摂取量について医師または薬剤師に相談するよう指導する必要があります。

3.  **誤り**。ヒドロコルチゾンは、内因性の副腎皮質ホルモンの日内変動に合わせて服用時間を指示されています。処方1は朝昼夕食前に服用するよう指示されており、食事の時間に関わらず、決められた時間に服用する必要があります。レボチロキシンナトリウムは、食事の影響を受けやすいため、空腹時に服用する必要があります。

4.  **正しい**。痙攣は、ヒドロコルチゾンの副作用として報告されています。嘔吐は、全ての薬剤で副作用の可能性があります。いずれも重大な副作用の可能性があるため、医師に連絡するよう指導する必要があります。

5.  **誤り**。大豆製品はレボチロキシンの吸収を阻害する可能性があります。そのため、大豆製品の摂取を避けるのではなく、摂取する時間帯を考慮するよう指導する必要があります。例えば、レボチロキシン服用後数時間は大豆製品の摂取を控えるなどの指導が考えられます。
Good: 0 Bad: 0