第110回薬剤師国家試験
◆問212-213
31歳女性。1ヶ月前に粘血便、下痢が出現したため近所の消化器内科を受診し、大腸内視鏡検査により全大腸炎型潰瘍性大腸炎と診断された。医師との面談で、患者が安価な治療を望んだため、処方1による治療が開始され症状は改善した。その後、病状が安定していたが、たびたびめまいや頭痛が生じたとの訴えがあったため、医師は処方1を処方2へ変更し、患者が処方2の処方箋を持って薬局を訪れた。(処方1)
サラゾスルファピリジン錠500mg
・1回1錠(1日4錠)
・1日4回 朝昼夕食後、就寝前 14日分
(処方2)
メサラジン錠500mg(注)
・1回2錠(1日4錠)
・1日2回 朝夕食後 14日分
(注)エチルセルロースでコーティングした放出調節製剤
◆ 問212
処方1の薬物は、大腸へ到達後、下図のように、腸内細菌により代謝(還元)されて効果を示す。
全大腸炎型潰瘍性大腸炎に有効な主たる活性成分の構造はどれか。1つ選べ。

◆ 問213
◆ 問212
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解:5
※10~40秒程度掛かります。APIリクエストエラーが発生した場合は再実行することで解消される場合があります。
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◆ユーザー投稿の解説
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``` **解説** サラゾスルファピリジンは、大腸内で腸内細菌によって代謝され、スルファピリジンと5-アミノサリチル酸(5-ASA、メサラジン)に分解されます。 潰瘍性大腸炎に対する主たる活性成分は5-アミノサリチル酸(メサラジン)です。 **各選択肢の考察** 1. **誤り:** この構造はスルファニルアミドであり、サラゾスルファピリジンの分解物であるスルファピリジンの構造の一部に類似していますが、主たる活性成分ではありません。 2. **誤り:** この構造はスルファメトキサゾールであり、抗菌薬です。潰瘍性大腸炎の治療薬ではありません。 3. **誤り:** この構造はサリチル酸です。5-アミノサリチル酸とは異なります。 4. **誤り:** この構造はアミノサリチル酸ではありません。 5. **正解:** この構造は5-アミノサリチル酸(メサラジン)であり、潰瘍性大腸炎に対する主たる活性成分です。 ```
Good: 0
Bad: 0
◆ 問213
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解:2、4
※10~40秒程度掛かります。APIリクエストエラーが発生した場合は再実行することで解消される場合があります。
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