第110回薬剤師国家試験
◆問214-215
52歳男性。身長167cm、体重56kg。最近、右首のくぼみあたりに腫れやしこりがあり、近医を受診した。医師の診察により、頸部リンパ節腫大を認めたため、医師は精査目的で地域医療支援病院の血液内科を紹介した。病変部位の生検の結果、ホジキンリンパ腫と診断された。3日後からABVD療法を開始する予定である。
◆ 問214
病棟カンファレンスに参加する際、この治療に関して担当薬剤師が留意する情報として、適切なのはどれか。
2つ選べ。
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処方1の薬剤は過剰な塩化物イオンにより分解するため、生理食塩液との混和を避けること。
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処方2の薬剤の累積投与量の増加に伴い、肺機能の低下に注意すること。
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処方3の薬剤は非壊死起因性抗がん剤であるため、薬液が血管外へ漏出しても投与を継続すること。
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処方4の薬剤は光に不安定であり、光分解によって血管痛の原因となる物質が生じるため、点滴容器及び経路全体を遮光して投与すること。
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ABVD療法の催吐性リスクは軽度のため、ドンペリドンの嘔気時服用で対処すること。
◆ 問215
処方4の薬物はプロドラッグであり、代謝物がDNAと共有結合を形成して抗腫瘍効果を示す。以下の代謝経路に示す化合物のうち、DNA塩基による求核置換反応を受け、薬効を示す活性本体として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。