第110回薬剤師国家試験

◆問226-227

34歳女性。この女性の12歳の娘に市からヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン接種についてのお知らせが届いた。娘はHPVワクチンの接種歴がない。この女性はHPVワクチンの説明を聞くため、市から送られた下の成分表を含む資料を持って娘と一緒にかかりつけ薬局に来局した。そのHPVワクチンの成分、投与方法、そして免疫応答を高める成分(アジュバント)が入っていることなどを、下の成分表を確認しながら薬剤師が説明した。

HPVワクチンの成分表
110回問226-227画像1

◆ 問226

このワクチンに関する説明として正しいのはどれか。2つ選べ。
  • これは弱毒生ワクチンです。
  • 子宮頸がんを予防するものです。
  • 筋肉注射で接種します。
  • 接種は1回で完了します。
  • HPV(16型/18型)感染後に接種しても、がんを予防する効果があります。

◆ 問227


◆ 問226

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2、3


※10~40秒程度掛かります。APIリクエストエラーが発生した場合は再実行することで解消される場合があります。

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◆ 問227

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:5


※10~40秒程度掛かります。APIリクエストエラーが発生した場合は再実行することで解消される場合があります。

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◆ユーザー投稿の解説

あ さんが投稿
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**解説**

この問題は、HPVワクチンに含まれる添加物に関する知識を問うています。特に、アジュバントとしての役割と、免疫応答への影響を理解しているかどうかが重要です。

**各選択肢の解説**

*   **選択肢1:** 添加物Aは、細菌由来成分の誘導体である。
    *   **解説:** 成分表から、添加物Aは「精製リポ多糖類(LPS)誘導体」と記載されており、細菌由来成分の誘導体であることがわかります。したがって、この記述は正しいです。

*   **選択肢2:** 添加物Aと添加物Bは、ともにアジュバントである。
    *   **解説:** アジュバントは、免疫応答を増強する物質です。成分表には、添加物A(精製リポ多糖類(LPS)誘導体)と添加物B(アルミニウム)が記載されており、両方ともアジュバントとして機能します。したがって、この記述は正しいです。

*   **選択肢3:** 添加物Bは、抗原を吸着し、投与部位での抗原の滞留時間を延ばす。
    *   **解説:** 添加物Bはアルミニウムであり、アルミニウム塩は一般的に抗原を吸着し、投与部位での抗原の滞留時間を延ばすことで免疫応答を高めるアジュバントとして用いられます。したがって、この記述は正しいです。

*   **選択肢4:** 添加物Aは、抗原提示細胞の抗原提示機能を促進する。
    *   **解説:** 添加物AはLPS誘導体であり、TLR4を介して抗原提示細胞(樹状細胞、マクロファージなど)を活性化し、抗原提示機能を促進します。したがって、この記述は正しいです。

*   **選択肢5:** 添加物Aと添加物Bは、ともに自然免疫応答を抑制し、獲得免疫応答を促進する。
    *   **解説:** 添加物Aと添加物Bは、自然免疫応答を活性化し、その結果として獲得免疫応答を促進します。自然免疫応答を抑制するわけではありません。したがって、この記述は誤りです。

**正答**

5
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