第110回薬剤師国家試験
◆ 問63
慢性甲状腺炎の検査所見で陽性になるのはどれか。1つ選べ。-
抗ペルオキシダーゼ抗体
-
抗甲状腺刺激ホルモン(TSH)受容体抗体
-
抗グルタミン酸脱炭酸酵素(GAD)抗体
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抗アセチルコリン受容体抗体
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抗環状シトルリン化ペプチド(CCP)抗体
◆ 問63
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解:1
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◆ユーザー投稿の解説
あ さんが投稿
``` 慢性甲状腺炎(橋本病)の検査所見に関する解説 1. **抗ペルオキシダーゼ抗体**: * **正誤**:正 * **解説**:慢性甲状腺炎(橋本病)は、自己免疫疾患であり、甲状腺ペルオキシダーゼ(TPO)に対する自己抗体(抗ペルオキシダーゼ抗体、抗TPO抗体)が陽性になることが特徴的です。TPOは甲状腺ホルモン合成に関わる重要な酵素であり、この酵素に対する抗体が産生されることで甲状腺機能が低下します。 2. **抗甲状腺刺激ホルモン(TSH)受容体抗体**: * **正誤**:誤 * **解説**:抗TSH受容体抗体は、主にバセドウ病で見られる自己抗体です。バセドウ病は甲状腺刺激ホルモン(TSH)受容体を刺激する抗体が産生されることで、甲状腺機能が亢進する疾患です。 3. **抗グルタミン酸脱炭酸酵素(GAD)抗体**: * **正誤**:誤 * **解説**:抗グルタミン酸脱炭酸酵素(GAD)抗体は、主に1型糖尿病で見られる自己抗体です。GADはインスリン産生細胞に存在し、この酵素に対する抗体が産生されることでインスリン産生細胞が破壊され、インスリン分泌が低下します。 4. **抗アセチルコリン受容体抗体**: * **正誤**:誤 * **解説**:抗アセチルコリン受容体抗体は、重症筋無力症で見られる自己抗体です。アセチルコリン受容体は神経筋接合部に存在し、この受容体に対する抗体が産生されることで神経伝達が阻害され、筋力低下を引き起こします。 5. **抗環状シトルリン化ペプチド(CCP)抗体**: * **正誤**:誤 * **解説**:抗環状シトルリン化ペプチド(CCP)抗体は、関節リウマチの診断に用いられる自己抗体です。シトルリン化されたタンパク質に対する抗体が産生されることで、関節の炎症を引き起こします。 ```
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