第97回薬剤師国家試験

◆ 問104

反応後、水で後処理すると、エタノール以外のアルコール化合物を生成するのはどれか。2つ選べ。
  • <グリニャール反応>
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  • <フリーデル・クラフツ反応>
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  • <アルドール付加反応>
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  • <クライゼン縮合反応>
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◆ 問104

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1、3


アセトアルデヒド(CH3CHO)にグリニャール試薬であるブチルマグネシウムブロミド(CH3CH2CH2CH2MgBr)を反応させると、求核付加反応によりアルコール化合物であるヘキサン−2−オールが生成する。
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ハロゲン化アシルである塩化アシル(CH3COCl)は、ルイス酸存在下ではアシルカチオンとなる。
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上記の反応で生成したアシルカチオンは、ベンゼンと反応しアセトフェノンが生成する。
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アセトアルデヒド(CH3CHO)は塩基性条件下では、アセトアルデヒドのエノラートイオンとなる。97回問104画像4


上記の反応で生成した、アセトアルデヒドのエノラートイオンとアセトアルデヒド(CH3CHO)が反応して、アルコール化合物であるアルドール(3−ヒロドキシブタナール)が生成する。
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酢酸エチル(CH3COOCH2CH3)は塩基性条件下では、酢酸エチルのエノラートイオンとなる。
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上記の反応で生成した、酢酸エチルのエノラートイオンと酢酸エチルが反応して、アセト酢酸エチルが生成する。
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